2009-02

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ネックウォーマー

スウェーデンはまだ寒く、たとえ日が照っていても帽子なしに外出すると頭が痛くなるくらいだ。首元には、以前に編んだマフラーを気に入って使っているのだが、砂漠人もそれを気に入ったようでしばしばバッティングしてしまう。そこで自分用にもう一枚、気になっていたネックウォーマーを編むことにした。ものすごく単純なパターンだが、よくできた構造なのだ。

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まずガーター編みで長方形を編む。好きなサイズに編めばいいけれど、わたしは 50cm×30cm くらいの長方形にした。スラブ毛糸での猛特訓が効いたのか、編み目がすばらしくまっすぐに揃っている。

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長方形ができたら、その端と端を半分くらいずらして合わせ、綴じる。これでもう、できあがりなのだ。

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着けるとこんな感じになる。頭からすっぽり被ったら、襟を工夫して色々な表情が楽しめる。編んでみたくなったでしょ? 前回はあまりにも長い時間をかけてワンピースを編んでいたので、これを1~2日で仕上げたら砂漠人は驚いていた。ンフフ

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亡き人に祈る

砂漠人には親友が一人いる。彼の名は、シルワン。二人はこどもの頃からの唯一無二のなかよしで、砂漠人は今でもシルワンといるときが一番ユーモアの花が開くと言っている。それにしてもシルワンという名前は、日本人には覚えやすいのだ。汁碗。
シルワンは若い頃、軍隊に入隊するのがどうしても嫌だった。そこで亡くなった親戚のおじさんのお墓に行って、入隊せずに済むようおじさんに祈りに行こうと砂漠人に持ちかけてきた。なんでもシルワンのお母さんによると、亡くなったそのおじさんにお願いすると、かなりの割合で願いが叶うのだそうだ。親友の砂漠人はもちろん、シルワンと一緒に遠くの墓まで出かけることに決めた。
二人はお墓の周りをぐるぐる周りながら、それぞれの願いをおじさんに訴えた。シルワンは「入隊せずに済みますように」。砂漠人は、当時深く愛していた女性がいて、その女性と結婚できるよう願ったそうだ。何時間もお墓の周りを回って真剣に祈り続ける二人。日本の百度参りのようなものだろうか。申し訳ないが、その信心深さと純粋さに大笑いしてしまった。なぜって、彼らの年の頃はすでに十八、十九だったというのだから。もっとも砂漠人が言うには、シルワンの方がこのお参りに真剣に勝負をかけていたらしく、りんごやら色々なお供え物もたくさん抱えて行ったそうだ。
さて、シルワンはその後どうなったか。なんと入隊を免れたのだった。健康状態が不良ということで、検査ではじかれたそうだ。もちろん、シルワンの必死の演技だったに違いあるまい。彼はその後、カスピ海で海の男となりチョウザメ大将となった。そして砂漠人の運命はどうだったか。彼はその女性のご両親にごあいさつに行ったそうだ。貧しい砂漠人に比べて、その女性が育ったのは裕福な家だった。門前の砂漠人を見て女性の母親は、「NO! さっさと帰りなさい!」と言ったそうな。そしてそれは、砂漠人の長い長いヨーロッパ放浪のきっかけとなってしまった。

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ドライフルーツはできたのか

20日ほど前、プルーン、りんご、あんず、生姜をそれぞれ乾燥させる実験をしてみた。結果はご覧のとおり。

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りんごと生姜は問題なく乾燥したようだ。プルーンは表面は乾いているものの、中身がまだ柔らかくカビが生えてしまった。中央のあんずは色は悪いが乾燥している。
そこで勇気を出して味見することにした。さすがにプルーンは食べられないが、まずはりんごから。これがなんと甘くておいしかった! そしてあんずは、甘酸っぱさが残っている。ただし、どちらも見た目が悪すぎて食べるためにまた作ろうとは到底思えない。最後に、生姜は紅茶に入れて飲んでみたけれど、こちらは問題ない。生姜が余りそうなときは、スライスしてから乾燥させることにしよう。日光の下で乾燥させるのがベストなんだろうけど。

デュシェメ

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トルクメンの伝統料理、デュシェメを作る。カスピ海の魚と干しぶどうなどを使うレシピだが、アラスカ産サーモンで代用した。

デュシェメの作り方

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1. たまねぎとにんにくをよく炒める。

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2. サフランを入れた湯でライスをゆでる。

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3. サーモンを焼き、塩こしょうする。

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4. 干しぶどうと干しカレンツを入れる。

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5. 魚のまわりにライスを敷き詰める。「敷き詰めた」「広げた」をトルクメン語でデュシェメという。

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6. ライスの形を整えてしばらく火にかける。

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7. ライスを除いていくと、中から甘酸っぱい干しぶどうが顔を見せる。

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8. できあがり(砂漠人の分)。
魚やたまねぎにじっくり火を通すのが特徴で、それに耐えうる素材が必要のようだ。

お気に入りブログ

ブログは書くのも楽しいが、おもしろいものに出会うと読むのもかなりクセになる。わたしが毎日欠かさずチェックしているブログは数えるほどだが、今日は思い立ってリンクを増やした。

カルフォルニアのばあさんブログ:http://blog.livedoor.jp/chiblits/

釣りじいさんのぼやき:http://global.blog8.fc2.com/

60歳からの山里暮らし:http://kiichi65.blog68.fc2.com/

あれ? なんだか共通点がある? どの方も文章や写真、ムービーが巧みで、一度読んだら忘れられない内容なのだ。すでにパソコン中毒の人はクリックしない方がいいかも。

ワンピース

先日は、わたしの編物の練習を追体験していただきました。はじめての服を編むのはかなり苦しい体験だったので、完成した作品を載せながら愚痴を書かないよう前置きをしたのでした。

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ひと冬かけて編み上げた作品は、ワンピース。段染め毛糸の色合いがきれいだと思って使ってみたものの、編み地の模様は想像とは違うものだった。実際、今でもこの毛糸は何を編んだらしっくりくるのか、分からないのだ。
裾、袖、襟ぐりの細部は下のとおり。スラブという太さが一定でない毛糸を使っているので、編み地もデコボコに仕上がる。

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中央のタッセル(リボン)は、ひもを見頃の周りに細かく通して前で結んである。なんとなくウエストラインが作られ、アクセントになるのだろう。

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あまり似合わないので、編んでいるあいだはワンピースを編み上げたらほどいて、毛糸は別のものに使おうと考えていたのだが、今となってはこれを大事に着ることに決めた! 来年はもっと洗練された作品をスマートに編みたい。

ワンピース(舞いの部)

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ワンピースの写真を撮ってほしいと頼んだらこうなった(これでもトリミングした後なのだ)。わたしの舞いもあれだが、砂漠人の平衡感覚は大丈夫なんだろうか。

Image: Mao Asada
Model: kumoki
Photo: sabakujin

ピザ工房

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月に3回くらいピザを焼いている。色々な材料を使うので、日頃からチーズやサラミなどを少しずつ揃えておく必要がある。

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今回は多めの10枚を焼いた(2枚は食べてしまった)。「ピザ屋を開けばいいのに」という声が聞こえてきそうだが、実際砂漠人は何軒もピザレストランを持っていたことがある。80年代にフィンランドのビーチリゾートに持っていた店は、つねに地域ナンバーワンの座を守っていたのだそうだ。もう少し若かったら、日本に来てピザレストランをオープンさせていたかもしれない。惜しかった。

風邪のときは

不覚にも、風邪で寝込んでしまった。とても強い菌だったようで、39度以上の熱が二日間下がらなかったほどだ。高熱が出ると頭が痛くなるし体もつらいのだが、39.5度を超えるとなぜか食べたり歩いたりできるようになった。39.5度を超えると麻酔効果のあるホルモンが出たりするのだろうか?
ところで今回、あまりに体が熱いのでアイスクリームを食べていたら、砂漠人にひどく叱られた。風邪のときは甘いものを食べてはいけないのだという。砂糖は、風邪の菌が増殖するための栄養源になってしまうのだそうだ。果物の糖分はよいらしい。果糖と精製された砂糖の分子は構造がまったく異なるもので、果糖にはミネラルなどが含まれているのだそうだ。そしてもちろん、ビタミンCを含む柑橘類をよく食べるべきだということで、オレンジやレモンの輪切りを食べたりした。わたしが子供の頃は、「風邪のときは食べられるものを何でも食べなさい」ということで、ここぞとばかりにアイスクリームやプリンをリクエストしていたものだが、それは間違っているのだそうだ。
砂漠人は、食べることでしか風邪を治すことはできないと言い、スタミナ料理を作ってはよく食べていた。にんにくやたまねぎを生でかじっていた。そして今日はケバブを数種類作るといってはりきっている。

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数日寝込んでいるうちに、外はすっかり雪景色に変わっていた。森の中を歩くのが楽しみだ。

スキーの話

想像してください。

ーーあなたはスキー初心者で、目の前には雪の積もった丘がある。丘の頂上から鮮やかに滑り降りてみたいと思ったあなたは、スキーやストックやブーツを用意して、丘の麓に立った。丘には直滑降だけが練習できる距離の短いコースや、なだらかな斜面で練習できるコースなど色々ある。しばらく短い距離のコースで直滑降とプルークボーゲンを練習してみたあなたは、意を決して丘の頂上から滑り降りるコースで滑ってみることにした。
リフトに乗って頂上についた。頂上から見下ろすと、麓のゴールまでのあいだに色々な難所があることが分かった。アイスバーンや、デコボコの地面。直滑降とボーゲンしかできないあなたには、それらを滑りこなすテクニックはない。そして教えてくれるコーチもいない。とにかく、滑りながら覚えていくしかないと思った。
まずは道順に従って滑り降りてみると、最初はボーゲンだけでなんとかなっていたものの、どうしてもパラレルターンなどの新しいテクニックを覚える必要がありそうだった。コースの随所には、滑り方を指南する看板が掲げてあるので、それを見ながら自己流で覚えていった。そうはいっても、麓まで優雅に滑り降りるまでの道のりは遠く、何度も転んでは歩いて頂上に戻り、同じコースを繰り返し練習するしかなかった。何週間もかけて根気強く同じコースを練習し、だんだんと頂上から麓まで滑り降りるコースを滑り切る見通しがついてきた。慣れてくると、最初は分からなかった看板のインストラクションの意味もよく分かるようになってくる。あとは細かいところに気をつけて、ミスをしないように滑ればいい。
この2ヶ月の間、練習を休んだのは大きく失敗して麓まで転げ落ちた日の翌日、一日だけだった。丘に積もった雪がうすくなり始め、春になる前にこのコースを完走できるのか気になり始めていたところだ。それがついに、苦しい練習の甲斐があり、この晴れ舞台に上がることができたのだ。ーー

さて、一体これは何の話でしょう? 答えは数日後に。

鶏肉を捌く

一羽まるごとの鶏肉を調理するところを見たことは、一度しかない。それはとても料理の上手な友人が、市場で仕入れてきたという鶏をローストしたものだった。わたしがこれまで出会ったクリエイティヴな人といえば、彼のことを一番に思い出す。
さて、鶏肉を自分で捌くことを教えてくれたのは砂漠人だ。わたしは今でもうまく捌く自信がないが、砂漠人は慣れた手つきで 5分とかからずやってしまう。コツは、骨を切らずに、骨と骨の間の部分に包丁を入れて肉を切りながら、部位をばらすことだ。

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捌かれたそれぞれの部位には見覚えがあるはず。

スパイシーチキン

野生の動物の肉は、食べたあと数時間経ってもお腹が空いたりしないのだそうだ。ひと切れ食べれば、一日十分に活動できるほどのパワーがあるのだという。そうはいっても、野生の肉など手に入れるチャンスのない都市生活でも何か食べなければ始まらない。

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スーパーで、鶏の骨付きモモ肉をスパイスに浸けたものが6本入りで安く売っていた。これと新鮮な野菜があれば、グリルするだけで簡単でおいしい夕食ができる。

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毎日食事を作って食べていると、気力の充実した体と心ができてくる。当たり前の話だが、勤めているときわたしはこれができていなかった。ストレスや疲れを嘆く前に、食事計画を立てるべきだったのだ。

ところで、砂漠では羊飼いがニワトリを放し飼いしていた。ニワトリたちは囲いもないのでのびのびと動き回っていたが、その姿の美しさには魅了される。産みたての卵をごちそうになったけれど、いつかはぜひ、そのお肉もいただきたいものだ。

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chekdirma

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砂漠人の好物 chekdirma は、トルクメンの代表的な料理だ。カタカナで発音するとしたら、「チェックドゥルマッ」が最も近いだろうか。スウェーデンに暮らしていても、遊牧民の血が流れている砂漠人は、砂漠という自然と生きてきたトルクメンの伝統を忘れることはない。砂漠で放牧した羊の肉を使い、上質なチェックディルマを作って食べている。羊肉はイスラムの肉屋で買うこともあるが、基本的にはイランに帰省した際に冷凍の肉を持ち帰ってくる。砂漠人がいうには、砂漠で育った羊の肉は家畜の牛や鶏のものとは性質がまったく異なるのだそうだ。

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2月でもこれだけ青い草が生えているこの砂漠は、カスピ海からの大気が流れ入り、空気中の酸素濃度が高い。あらゆる生物にパワーを与えてくれる自然というのは、空気そのものに力があるのだろう。その空気で草が育ち、その草を羊が自由に食べる。だから、羊の肉は野生に近いものになる。一方、わたしたちが普段スーパーなどで手に入れることのできる肉は、いまや限られた土地の中で、収益を優先して考えられた飼料やホルモン剤を与えられて育った家畜のものだ。砂漠人は、そういう肉は腹を満たすことはあっても本来人間に必要なパワーを与えることができないのだという。

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ブログの設定変更について

「沙漠人」を読んでくださりありがとうございます。このブログについて、いくつか設定を変更したのでお知らせします。

・記事の末尾にある「拍手」にコメントができなくなりました
・ブログランキングの登録を解除しました
・リンクの「東京沙漠人」を削除しました
・「沙漠人」の表記を「砂漠人」に変更しました

上三つはブログの管理を簡略化するため、表記の変更はより分かりやすい日本語にするためです。深い意味はなにもありません! これからも更新を続けます。よろしくお願いします。

郵便配達

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つい最近まで、郵便は自転車に乗った配達人が来ていたのだが、今日は初めて電気自動車を見かけた。配達人はゴミ収集人と同じくフラットの入口の鍵を持っているようで、各フラットの一階にあるポストに郵便物を届けてくれる。

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各世帯のポストは、フラットを入ったところにある。ここのフラットは何十世帯もが一連の建物に入っているが、入口が6世帯ずつ小分けにされているのでこじんまりした印象だ。

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電気自動車は右の足元の部分にペダルがあって、これを踏むと車は滑らかに動き始める。スイッチとアクションの間の誤差がなく、エンジン音が聞こえない。魔法のようだ。もちろん二酸化炭素の排出を減らすという環境に対する配慮から導入されたのだろう。スウェーデンでも、以前はオートバイでの配達が行われていたそうだ。

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わらび餅

はじめてわらび餅を作った。といっても、「わらびもちの粉」というセットを使ったので簡単だ。もともとわらび餅はワラビの澱粉を使って作ったそうだが、このセットの原材料には甘藷澱粉(サトウキビからとれる澱粉)が使われているようだ。わらびもち粉ときな粉が入っているので、もち粉に水と砂糖を加えて鍋にかける。最初は灰色がかった白の液体が、加熱して混ぜ続けるとしまいには透明になり、強いコシが出てくる。そうしたらきな粉を敷いた器に流し入れて、冷やす。適度に冷えたら好きな大きさに切り、きな粉をまぶす。

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ひんやりしておいしい(真冬でも)。日本にいたら作ろうと思わなかっただろう。

カレーうどん

今日は思いがけず夕食にカレーうどんを作ることができて、興奮してしまった。
うちでは2~3日に一度はスープを食べることになっているものの、冬は新鮮なハーブ類が手に入らないのでスープの味がぱっとせず、飽きてきていた。そこで今日はカレー風味のスープにしようと材料を炒めて、カレーのルーを少しだけ入れることにしたのだ。
そうしているうちに、砂漠人が手打ちパスタを茹でると言い出した。いつもスープには市販のパスタを放り込んでいたが、手打ちにこしたことはない。さっそく前に作ったパスタ生地がまるいまま冷凍してあったので解凍し、砂漠人に練り直してもらった。最近砂漠人は、なぜ今までパスタを買っていたんだろう? と言っている。

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チキンスープはすっかりカレー味に整っていたけれど、わたしはいくらかを別鍋に分けて、自分専用のさらに辛目のスープを仕立てた。砂漠人はスパイシーを嫌がるからだ。
そして今日は器もどんぶり風にして、箸で食べることにした。

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蕎麦屋さんのようにかつお風味はないが、スープも麺も自家製で大満足の味だった。なによりどんぶりを持ち上げて汁を飲む快感。久しぶりにこれを味わうことができて、とてもうれしい。

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砂漠人は猫舌なので、いつもどおりお皿に具を盛り、スープだけ別にボウルで飲んでいた。いつものスープが転じて好物のカレーうどんになった話。

野ウサギ来い

深夜に雪が降った日の翌日、キッチンの窓から何気なく外を眺めていたら、ピョンピョンと跳ねながら移動する野ウサギが見えた。いつも森で遭うウサギが1羽いるのだが、それだったんじゃないかと思う。家の前で見かけるのは珍しいのでさっそく砂漠人を呼ぶと、ウサギは雪が降るとエサが見つけられなくて遠出をしたりするのだろうとのことだった。
写真を撮ろうと思って砂漠人に「望遠レンズの入った黒い袋取って!」などと頼んでもたついているうちに、ウサギを見失ってしまった。どこかその辺にいると思うのだが、じっとしているらしく、わたしにはもう見分けられなかった。砂漠人はじっと目を凝らしていたと思ったら、「あそこだ」と言う。どこかの木の根元で休んでいて、耳だけが見えるのだそうだ。何度見ても、わたしには見えない。都会の人はそういう感覚が鈍っているんだと言われ、認めざるを得なかった。視覚のみならず、動物の行動を予測したり自然の形を見分けたりする能力に自信がない。
その後カメラを持って外に出て、砂漠人は下方から、わたしは脇から攻め入ったところ、やはりどこからかウサギが飛び出してきた。必死で追いかけるも二度のチャンスを逃し、写真は撮れなかった。

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翌日、その場所にあるものを仕掛けた。右上に小さくオレンジ色のものが見えるだろうか。ウサギの好物にんじんが2本、切り株のところに立ててある。砂漠人が置いたものだ。

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この数分後にはここで遊んでいた子供たちによって倒されていたけれど、今晩あたり、ウサギが通りかかってくれないかな。

にんにく実験の結果

にんにくはエネルギーの高い食材なので、それ自体で燃焼しやすい(実の部分が痩せていってしまう)ものだという記事を以前に書いた。それを防ぐために、房を分解して一粒ずつにバラして保管するよう、砂漠人にアドバイスされたのだが、その効果を確かめるときがきた。あれから一ヶ月、バラしたにんにくが残り少なくなってきたのだ。

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右側が、バラしておいたもの。左側が、房のまま保管しておいたもの。見る限りでは、バラしたものの方が痩せているようだ! 芽が出ているのすらある。

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↓こちらがたった今、房を分解したもの。バラしたものより、張りがあるように思う。

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なんと、砂漠人が言ったことと反対の結果が出た。バラさないで房のまま保管した方が、鮮度が維持できるのではないか? もちろん、一回だけの実験で判断するわけにはいかないので、次の一ヶ月も実験してみようと思う。砂漠人はバラさないと痩せやすい、わたしはバラしても変わらないという仮説を立てていたので、この結果はおもしろかった。
ちなみに、一ヶ月でおよそ7個のにんにくを食べていることが分かったことを、備考に書いておこう。

ドライフルーツを作る

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市場で買ってきたプラムが熟すのを待っていたら、いつのまにかしなびてしまった。スウェーデンの家の中は、窓の下に設置された循環式温水ヒーターのおかげで常に暖かいのだが、やたらに乾燥しているのも事実だ。お肌の乾燥が気になる人には難点かもしれない。肌が乾燥していても気づかないわたしとしては、その辺が少し湿っていたくらいでカビが生えないというのがありがたい。
しなびたプルーンを見ていたら、それがなにかに似ていることに気がついた。

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乾燥プラム、またはプルーンだ。これは砂漠人がテヘラン空港で買ってきたおみやげだが、とても自然な風味がする。日本でよく出回っているカルフォルニア産プルーンは妙に甘く、また油っぽいけれど、やはりイラン産はひと味違う。添加物はなしに自然に乾かしたんじゃないかと思える味なのだ。ともあれ、しなびたプラムをこの乾燥した部屋に置いておけば、自然にドライフルーツにならないだろうか。

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そう考える根拠は、これだ↑。奥の丸いのは乾燥させたスウィートレモン。初めて見たとき既にこの形だったので、砂漠人に自分で乾燥させたのかと聞いたらそうだと言っていた。よくデコレーション素材を売る店で、輪切りにしたレモンやオレンジを乾燥させたカチカチのものを売っているが、これはホールレモンだ。そして手前はみかんを乾燥させたもの。みかんがしなびてきたときにレモンのことを思い出してそのまま置いておいたら、やはりきれいに固まった。

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果物がしなびてきたら森の動物にあげるのもいいけれど、たまにはドライフルーツづくりを試してみようと思う。奥はショウガのスライス。生のものを切らせたときに、紅茶に入れたい。日本ではしなびたショウガをよく捨てていたので、もっと早く気がつけばよかった。

ギャズ

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イランの古都エスファハン出身のご近所さんにギャズというお菓子をいただいた。ギャズは、ピスタチオやアーモンドが入ったヌガーだそうだ。

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サクサクした砂糖菓子のように見えるけれど、ヌガーなのでやわらかい。けれど、かなり噛みごたえのある食感だ。

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ギャズはイランの伝統的なお菓子で、保存料や着色料を使わない自然食品なのだそうだ。昔はマンナという自然の添加物を使って作っていたが、今日では水飴など別の材料にとって代わられている。ヌガーを作るためのマンナは昆虫の針を用いて作られるものなので、針という言葉の起源を示すペルシャ語で nougaz と呼ばれるのだそうだ。なんでも、ある昆虫が樹液を吸ってマンナを排出し、それが乾燥し、木の枝に小さな破片の形で残るのだとか。きっと砂漠に生えているんだろう。マンナについて、砂漠人に聞いてみたが知らないとのことだった。
いただいたギャズの原材料には、水飴、アーモンド、砂糖、ローズウォーター、卵白と書いてある。イランの食品は、イスラムの戒律にしたがって製造するという理由もあるのだろうが、添加物などを使わない自然食品も多く、品質が高いという印象がある。

手打ちパスタ

今日もまた、砂漠人は新しい試みを見せてくれた。それは手打ちのパスタだった。
オーブンで焼いていた夕食のスパイシーチキンを裏返す頃、「今日はパスタを作る」と言い出したと思ったら、おもむろにたまごを溶き始め、塩を入れ、そこに小麦粉を足してまとめていき、ぬるま湯を加えながら力強くこねた。しばらくの間こねて、丸い形にまとまったら水で濡らした布巾をかけ、少し休ませる。

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そうして生地を少し休ませた後、今度は綿棒で広げながら手でも広げ、また綿棒、手、の繰り返しで薄い生地をつくる。生地どうしがくっつかないように表面にたくさんの小麦粉をふり、ロールケーキの要領で巻いて、包丁で切る。

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太い棒状に切られたパスタの断面に、十分な小麦粉をまぶす。

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練りたて(?)のパスタ。たっぷりの湯でゆでるべし。

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トマト、チーズ、リーキ、にんにくオイルと和えて胡椒などをふり、できあがり。そのおいしさに圧倒されて、黙々と食べてしまった。その間、砂漠人は自分がいかにすばらしい夫であるか、人生においてどんなにテイストが大切であるかを楽しそうに語ってくれた。おもしろすぎて言葉が出ない。
手打ちのパスタは柔らかく、こしがあって砂漠風の見かけを上回る味だった。ここがスウェーデンじゃなかったら、いつもお客さんが食べに来ていただろうに。

青空

スウェーデンの2月とは思えないような青空の一日だった。気温は低いけれど、光のおかげで気分がだいぶ明るくなる。森の周りを散歩して、大きな樹々を眺めた。

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こういう日はなにをすべきか。砂漠人は森の中でしゃがみ込んでじっとしている。

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答えはサンセラピー。よく日光を浴びるべし。

アクリルたわし

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日本の主婦のあいだでは台所の常識となっている、アクリルたわし(?)。遅まきながら去年、初めて編んでみた。短時間で完成するので、編物初心者の練習にはもってこいなのだ。
このたわしは、アクリルの表面が汚れをこそげ落とすので洗剤がいらないというのが特徴だ。100円ショップでも売っている安いアクリル糸で編むことができるので、色も大きさも好きに決められるし、安く上がる。わたしは『魔法のタワシ総集編』という本を買ったけれど、この冊子にはなんと154種類ものアクリルたわしの編み図が載っている(気に入ったのは2つくらいだったが)。手芸店には編み図をただでくれるところもあった。
さて、一ヶ月半使ったところで中央の編み始めの部分から糸がほどけてきたので、編み直すことにした。外側からどんどんほどいていき、ほどいた端からまた糸玉にまるめていく。オレンジの半分くらいの大きさのアクリル糸で1枚のたわしができる。

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編み直しのできあがり。これでもうスポンジを使い捨てる必要はありません。

果物の種

果物を食べた後はその種を拾って、パン皿に並べておく。これも砂漠人に教わった習慣のひとつだ。せっせと集めてイランの家の庭に植える準備をしている。この冬のあいだに食べたものの種がだいぶ貯まってきたので、果実の種類ごとに保管できるようにした。

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奥から時計回りにりんご、ポメロ、スウィートレモン、ぶどうの種。このうちどれだけが芽を出して、木になって果実がなるのかとても楽しみだ。封筒に入っていないのは杏、ビニール袋に入っているのは日本で集めてきたアサガオの種。家の壁に竿をたてかけて、一面にアサガオを咲かせたい。
空き封筒を再利用して小さめの封筒を作ったのだが、A5サイズの封筒をわざわざ半分にしてしまう感覚は日本人らしいと思った。日本のものは、スウェーデンと比べてもトルクメンと比べても、家から封筒に至るまで、なんでも小さいように思う。心まで小さくならないように気をつけねば。

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