2009-07

ベランダで寝る

暑い日が二週間くらい続いただろうか。スウェーデンで安定した晴天が続くのは非常に珍しいことなのだ。ところがついに今朝、ひと雨降って、空気の様子ががらりと変わった。それは花粉アレルギーの症状がほとんどなくなったことでもよく分かる。
雨が降った後の森の空気は、また格段に清々しい。少しくらい体の調子が悪くても、森を歩けばすぐに治ってしまうものなのだ。あらゆる生物が混沌としている様を見ながら歩き、深呼吸をすれば、体の隅々まで酸素が送りこまれて途端に具合がよくなってくる。都市生活では自分で工夫しない限り、本当の空気や水や土に触れることはないけれど、人間は誰でも自然の中にその身を置いて、自分の生命力を取り戻す習慣が必要だと思う。複雑な精神状態などは、それだけで簡単にリセットすることができる。
このところ、夜はベランダで寝るようになった。森林の中ほどではないが、たとえベランダでもその空気の清々しさは家の中とは比べものにならない。部屋の中は電化製品の使用によって不自然な磁場が形成されていたり、化学繊維などが舞っていたり、目には見えないけれど自然とはほど遠い環境にある。最初に「ベランダで寝る」と砂漠人が言ったときは驚いたけれど、その効能はすぐに想像できたので、いそいそと寝具を持ち出した。以来、毎晩ベランダで眠っているけれど、なんと気持ちがいいんだろう! 呼吸したときの空気の感じ方がまるで違っている。自分の呼吸の心地よさで眠りについてしまうほどだ。
砂漠人の暮らしについてのイメージは、何をおいてもまず広大な砂漠という環境なのだろう。そして住まいの理想はユルタだろう。砂漠の空気、音、景色、どれをとっても生命力の源になるものだ。イランの砂漠に行かなくても、それらの環境的要因に気をつけていれば、少しはましなナチュラルライフを送ることができる。

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砂漠人に学ぶナチュラルライフ
Natural life with desert man

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