2009-07

土砂降りグリル

子牛の腎臓グリルは、けっこういい味がしていた。前日に、にんにく・しょうが・たまねぎをすりおろしたものに塩、こしょう、クミン、ターメリック、豆板醤などでスパイスしたタレに漬け込んでおいたのでその風味がしたけれど、肉そのものの味は正直言ってよく分からなかった。内蔵というのはどれもそんなものだと思うのだが、どうだろう? 食感は砂肝よりはやわらかく、レバーよりは弾力があり、特に臭みはなかった。焼きたての熱々を食べたのでもちろんおいしかったし、これはまた食べたいと思った。
腎臓はともかく、せっかくのグリルが期待はずれだった。学校の日本人クラスメイトとそのご主人を招待したのだが、その日は朝から雨が降ってしまったのだ。お昼に集まってしばらく様子を見たけれど雨の止む気配はなく、仕方がないので台所のオーブンでグリルしようかと思っていたところ、砂漠人とご主人が庭でグリルすることに決まった。もちろん、炭火のグリルとオーブンでは味がまったく違うことは分かっているけれど、土砂降りの雨の中では大変だ。12月の冷たい雨の下でもやったことがあるからよく分かる。今回、わたしは遠慮願いたい。おそらく、砂漠人がどうする? と誘いをかけたので、若いご主人が「おう!」と言わざるを得なかったのだろう。そしてスウェーデン男は砂漠人に負けない野性味を見せてくれた。ただ、あれだけ用意した子牛の腎臓にわたしたちが 2〜3切れしかありつけなかったのは、男二人で焼きながらほとんど食べてしまったに違いなく…。

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