2009-11

砂漠

先日スウェーデン語のクラスで砂漠の話をしたら、先生が「そこは砂漠じゃなくて、ステップじゃないか?」と指摘してくれた。羊を放牧している砂漠は、一面に緑の草が生えているからだ。砂漠人からステップという単語は聞いたことがなかったので、違和感を覚えながらも、あれだけ草が生えているんだから確かにステップ気候かもしれないと思った。家に帰って砂漠人に聞いてみると、やはりあの場所は砂漠気候なのだそうだ。

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学校の地理で習う「ケッペンの気候区分」によると、乾燥帯の中には丈の短い草原が広がる「ステップ気候」と植物がほとんど育たない「砂漠気候」がある。うちが羊を放牧している場所や、砂漠人の母の住む町のある地域は、砂漠気候に属するそうだ。では、砂ばかりのはずの土地に、なぜ草が生えたり樹木が育ったりするのだろうか。
その理由は、カスピ海にあった。この砂漠も町もカスピ海の沿岸部にあるため、海からの湿気でいくらかの植物が育つのだそうだ。不思議なのだが、地下を掘れば淡水が出るのだという。ということは、ここはまるでオアシスではないだろうか(オアシス都市としては知られていないけれど)。
ただし地図で細かく確認してみたら、カスピ海沿岸から少し東に入った場所(ゴレスタン州東部)はステップ気候が占めていて、それ以降トルクメニスタンのカラクム砂漠にかけては、また広大な砂漠気候が広がっていた。総じて、ここはカラクム砂漠の一部だと考えていいのだろう。
そういう訳で、ひと安心だ。なぜならば、もしここがステップだったら「砂漠人」を「ステップ人」に変更しなければならないじゃないか!

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見事に育ったザクロの木。育てれば育つのに、庭や畑の世話をする家はほとんどいないのだ。それでいて、実った果実を次々と持っていくんだから砂漠人のお母さんとしてはたまったもんじゃありません。

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