2011-03

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

庭にはニワトリが

砂漠人のふるさとに帰ると、まわりはみんなトルクメン語を話しているので、唯一の外国人であるわたしは言葉の面でストレスがたまる。もっとも言葉だけでなく、慣れない生活習慣が煩わしい上、外国人がめずらしいのか、親戚やこどもたちがひっきりなしに訪ねてくるので「ちょっと一人になりたい…」と思うこともあった。
そんな気持ちはじつはすぐに消えてしまうものだったが、それでも居候している砂漠人の母の家を出て、新居まで散歩に出かけるのを日課にしていた。新居は町の外れなので人が少ないし、カスピ海が見渡せるし、なにより将来の住処なのだ。旅行中にできるだけイメージトレーニングをしておきたいと思っていたのである。

DSC_0085_20110331051355.jpg

家の2階から庭を一望する。庭には一番奥に牛小屋があり、右側に見えるのは厠。土の色が濃くなっているところには、牛の糞がためてある。
牛の糞。これがどんなに大事なものであるかは、それまで知らなかった。たとえば木の根元に置くことで、肥料になり、その果樹がすばらしい実をつけるのに役立つ。また畑の土を作るのにも使えるんじゃないだろうか。匂いが臭いという人もいるだろう。でも砂漠人はこれを「自然のいい匂い」と言っている。わたしはそう感じはしなかったけれど、きれいな空気を吸って草を食べて生きている牛から出る糞が、それほど汚いわけがないとも思う。

DSC_0404.jpg

DSC_0391.jpg

その牛の糞の混じる土に、近所のニワトリがやってくる。小さなヒナも負けじと続いている。毎日、広い敷地を思う存分歩き回るので、さぞかし立派な筋肉がつくことだろう。これだけやってきて、一つくらい卵を産み落としていかないものだろうかと探したけれど、さすがにそれはなかったようだ。もっとも卵が落ちていたら、すぐにガチガチが食べてしまうのかもしれない。
たくさんのニワトリはご近所さんのものだが、ここに住んだらうちでニワトリを飼えば、どんなに楽しいだろう。牛の糞→ニワトリ→ごちそう。食物連鎖の過程を目の前で見ることができるのだ。そしてその鶏肉はどんな味がするのか、自分の舌で味わうことができる。想像しただけでもすばらしい。
そして庭にはたくさんの果樹を植えたい。ザクロ、イチジク、モモ、レモン、オレンジ、モモ、カキ、などなど。こうしてイメージトレーニングはつづいてゆく。

スポンサーサイト

シジュウカラ、ヤツガシラ。

昨夜は小雪がちらついたヨーテボリだが、今日はシジュウカラが鳴いていた。春が近いな… とわくわくしつつも、まだ気を緩めないよう自分を戒める。なんといってもここは北欧なのだ。森にはまだ凍った雪が少し残っている。春の花が咲き始めるまではじっとこらえて、話はひきつづきイランのことにしようと思う。
シジュウカラという鳥の姿や鳴き声は、じつは今日初めて知った。わたしは鳥にはまったく興味がないタチだったが、イランでの生活で多くの動物に触れて以来、鳥にも少しだけ関心を持つことができるようになったのだ。今日は鳥の鳴き声を聞いて、双眼鏡で観察してから調べたのですぐに分かった。シジュウカラは頭が黒く、頬が白、肩がモスグリーンで、腹が黄色という特徴がある。今度また見たら、きっと見分けられるだろう。
調べものついでにずっと気になっていた鳥のことも探ってみた。それはイランの家で見た、めずらしい鳥のことだ。

DSC_0394.jpg
自宅の庭にて

そうしたら、この鳥は「ヤツガシラ」と呼ぶことが分かった。イラン滞在中は家の二階から一人で黙ってぼーっと景色を眺めるのがなによりの楽しみだったが、この鳥が現われたときは思わずカメラを手に取ったものだ。カシラの部分に圧倒的な迫力があるし、色にも凄みがあるので、一度見たら目が離せない。
こんな鳥がひょこっと現われるのだから、本当におもしろい場所だと思う。たびたび紹介しているけれど、これが将来砂漠人と一緒に住む(予定の)我が家である。

DSC_0083_20110329033211.jpg
階段がついて、窓が入って、ベランダの柵がつきました

向かって右側の小部屋の窓から庭を眺めると、牛小屋と小さな家のある庭が見渡せる。

DSC_0138_20110329033249.jpg

なんにもないように見えるこの庭でなにを見ていたのか、追々書いていこうと思う。

番犬たちの話・その3

マザーとシロがお隣さんの子羊を食べてしまった。けしからぬ話だが、もっとぞっとするのは、そのために2匹が殺されてしまったことだ。砂漠から連れられてきてあの敷地で育ったマザーとそこで生まれたシロは、2匹とも飼い主のわたしたちによく懐いてかわいい犬だった。だが、もうこの世にはいない。かわいそうな最期となってしまった。

DSC_0573.jpg
砂漠出身のマザーとその子、シロ(手前)

そんな事件があってしばらく考えていたのだが、砂漠人はついにこんな結論に至ったようだ。

マザーとシロの悪行をそそのかしたのは、おそらくクロだろう。なぜならクロが来る前は、マザーとシロも含めて、うちの番犬がお隣さんの子羊を襲うなどというトラブルは一度もなかったからだ。流れ者のクロが、町での暮らしに慣れていない砂漠の血が流れる犬たちに、悪さを教えたに違いない。そう考えると、散歩の途中に動けなくなった子羊にクロがピタッと寄り添っていた理由も、ガチガチとキングによるリンチなど、過去の様々な出来事についても合点がいく。わたしは、マザーとシロが子羊を襲っているとき、きっとクロも現場にいたんじゃないかと思ってしまった。そしてすばやく逃げたんじゃないかと疑ってしまう。
砂漠人が言うには、砂漠で生まれ、砂漠で育った犬を町に連れてくる際には、十分気をつけなければならない。環境の厳しい砂漠生活で培った性質は、町に連れてくることで混乱してしまうことがある。それは犬に限らず、羊などの動物も、人間も同じことだそうだ。
今回の事件における番犬たちの悪さの最大の理由はもちろん、離れた敷地に飼っているので、飼い主が犬たちに対する細かなケアやしつけができなかったことにあるだろう。

さて、ここまで来て、あなたならクロの処遇をどうするだろうか?

番犬たちの話・その2

砂漠にいる羊の中には、妊娠したり病気になったりして群れについていけない羊が断続的に出てくる。そういう場合、弱った羊たちだけを砂漠から連れ帰り、3匹の番犬がいる自宅近くの敷地でケアをすることがある。去年わたしがイランに行った際も、20匹ほどをリハビリさせていたので、砂漠人と一緒にそこでの羊との散歩を日課にしていた。

DSC_0523_20110323081449.jpg

DSC_0524.jpg
手前にじゃれるキングとシロ

羊たちを敷地の外に出す際は番犬たちもついてくるのだが、ある日こんなことが起こったのだ。群れの中にとても弱っている子羊がいて、散歩に出るとどうしても群れについていけず、立ち止まってへたり込んでしまう。群れを止めるわけにも、子羊を抱きかかえるわけにもいかず困っていたら、クロがきて子羊の側にピタッとついている。へたり込んでしまった子羊から目を離すことなく、見守っているようだった。他の犬たちが遊んでしまって役に立たないときに、クロだけが職務を全うしている姿がとても印象的だったので、よく覚えている。砂漠でもそうなのだが、トルクメンの番犬は教えなくても羊の群れの守り方を知っているようだ。そんな行動を目にして、砂漠人はクロを賢い犬だと思っていたのだが… じつはクロは、子羊が死ぬのを待って食べようとしていたのではないかということに、だいぶ後になって気づいたのだった。

かなり前のことになるけれど、例の敷地である事件が起こった。イランにいる弟に電話した砂漠人が、その会話の中で知ったことだ。それは、自宅から離れた敷地に飼っていたうちの犬たちが、お隣さんの子羊を食べてしまったというものだった。なんと犯人は、マザーとシロの親子。2匹は、現場を目撃したお隣さんに捉えられたようだ。つづく。

番犬たちの話・その1

ガチガチとキングの他には、少し離れた敷地に3匹の犬を飼っていて、わたしたちはその3匹を「マザー」「シロ」「クロ」という名前で呼んでいた。

DSC_0596_20110322042437.jpg
左から「クロ」、「シロ」、「マザー」

「マザー」は、砂漠に住むある羊飼いからもらったトルクメンの牧羊犬だ。当時まだ子犬だったマザーは、生まれ故郷の砂漠を離れて町外れのうちの敷地で育ち、やがて近所にボーイフレンドを見つけ、5匹の子犬を産んだ。残念ながら子犬たちは病気などで次々と死んでいったのだが、その中で1匹だけ生き残ったのが「シロ」だ。
かたや、「クロ」は野良犬だった。どこからか、うちで雇ってくれと自分から願い出てきたそうだ。その後、この敷地に居ついたので他の犬たちとともに飼っていたのだが、マザーやシロとは違い、飼い主のわたしたちにも決して近寄ることのない犬だった。だから餌はやっても頭をなでてやったことはない。砂漠人はこのクロに一目置いて、非常に用心深いトルクメン犬だと感心していたくらいなのだ。
そんなガチガチ、キング、マザー、シロ、クロという5匹の犬たちと過ごして、わたしは去年イランを後にしたのだが、その数ヶ月後に再び帰郷して、砂漠人は意外な場面に遭遇したという。例の敷地で、ガチガチとキングがクロにリンチを加えているのを目撃したのだそうだ。2対1でクロに対して激しく攻撃していたので、砂漠人はガチガチとキングを叱りつけたとのことだった。
そんな話を聞いて、わたしは「ガチガチは本当に仕方のない犬だな。それにしてもどうして頼りになるキングまで弱い者いじめをするんだろう?」と思っていた。

DSC_0607.jpg
いつでもどこへでもついてくる忠犬キング

つづく。

ガチガチとキング

砂漠人が今回の帰郷の際に撮ってきれくれた写真はわずかでしたが、その中には気になっていた犬たちのものもありました。去年わたしが旅行したときは、の家に「キング」、誰も住んでいない新居に「ガチガチ」、そして少し離れた敷地に3匹の番犬を飼っていました。
キングはわたしたちが移動するときには車の前を走って誘導してくれるほど忠実な番犬です。飼っている5匹の中でも一番の古株で、一番勇敢な犬でした。一方ガチガチは、一歳半の男の子で愛嬌はあったのですが、いざ出かけるとなるとわたしたちの後を歩いて、吠えまくる近所の犬たちから守ってくれる気配はありません。餌をやれば野良猫たちをみな蹴飛ばして独り占めしようとするし、持ち場を離れてわたしたちの後を追ってばかりいる、ちょっとダメな犬でした。ガチガチは留守宅を守るという務めを持った犬でしたが、留守のはずの家主が帰ってきてあちこちしたので職務内容が混乱してしまったのでしょう。それでもその後、奥さんをもらって一人前の犬に成長したと聞いていました。

PICT2411.jpg
キング

PICT2406.jpg
ガチガチ

PICT2403.jpg

ガチガチは寄生していた背中のダニも取れて、去年に比べてだいぶ体も大きくなったようでした。ところがなんと、奥さんには逃げられてしまい、今は男やもめ生活を送っているそうです。まさか、餌を独り占めするので奥さんが愛想を尽かしたのでは、、、

砂漠の羊飼い

連日の大震災のニュースを追いながら、色々なことを考えているうちにブログの更新をすっかり止めてしまっていました。ここで気を取り直して、砂漠の話から再開します。

PICT2422.jpg
子羊たちの餌の時間

先月、砂漠人はイランの砂漠に帰郷したのですが、そこはトルクメニスタンの南、カスピ海東岸、トルクメンというトルコ系の民族が住む地域です。トルクメンという民族はもともと遊牧の民なので、伝統的に羊を飼っています。砂漠人は数年前に自分の群れを持ち始めて今に至るのですが、砂漠で羊を飼うこと自体はこどもの頃から常に持っていたイメージなのだそうです。

PICT2413.jpg
ロバに乗って羊を追う

PICT2414.jpg

砂漠人がコンパクトカメラで撮った写真です。ほとんど裸の状態のロバに乗るのは相当難しいと思うのですが、砂漠人にとってはお手のもの。このあたりで育ちの違いを見せつけられます。

PICT2るわけで429.jpg
地平線が曲がってますけどね。砂漠人の場合、地上に立っていても同じですよ

砂漠はどこまで行ってもなーんにも見えません。

ポン・デ・ケイジョ

DSC_0128.jpg

いつだったかブラジル出身の友人宅のパーティでこれが出てきたので「ポン・デ・ケイジョだ!」と言ったら、ブラジル人たちが驚いていました。なぜポン・デ・ケイジョ(Pão de queijo)を知ってるのかって? 日本でも意外と知られていませんか? わたしはたしか、パン屋さんで覚えたように思います。ポン・デ・ケイジョの粉を輸入食材店で買って、自宅で作ったこともあるくらいです。

DSC_0123_20110310065117.jpg
粉500g、卵200g、チーズ200g、水200ml。

まさかスウェーデンでも焼くことになるとは思いませんでしたが、友人が専用の粉をくれたので作ってみました。材料はシンプルに粉、チーズ、卵と水だけです。この粉はまぜればできる専用のものですが、白玉粉や米粉などでもポン・デ・ケイジョはできるようです。材料をすべて混ぜ合わせてひとつにまとめ、棒状にして適当な大きさに切ります。それをひとつひとつボール状に丸めて天板に敷き、190℃のオーブンで20分くらい焼いてできあがり。

DSC_0124_20110310065155.jpg

DSC_0125.jpg

DSC_0127_20110310065252.jpg
外側はサクッと、中身はもちっとしています

DSC_0126_20110310065509.jpg

チーズ風味で軽いので、パクパクといくつでも食べてしまいそうなスナックです。こどものおやつにもいいですね。

世界から見た日本

今日になって、砂漠人から前原外相が辞任するというニュースについて聞いた。なんでも在日外国人から個人として献金を受けていたことが辞任の理由だそうだが、砂漠人は「辞任の理由は別にあるはずだ」と言っている。
先日、スウェーデンテレビのニュース(*1)で、アラブ諸国の独裁者政権と深い親交を持ってきた政治家や企業団体、有名人などがその事実を明らかにされているという内容の報道があった。イギリスのブレア、イタリアのベルルスコーニ、フランスのサルコジなどがそのリストに上がっていたけれど、前原外相の辞任にはそれに絡んだ理由があるのではないかと砂漠人は推察している。
前原誠司の件はともかく、日本には世界のワルモノたちのお金が貯蓄されているそうだ。ヨーロッパの銀行では倫理的な規制が厳しく、たとえばアラブ諸国の独裁者の私有財産などを易々と受け入れることができないしくみになっている(フィンクションのマフィアやスパイが使う「報酬はスイスの銀行口座へ…」などというフレーズは一昔前の話になってしまっているようだ)。ところが日本はその点規制が緩いため、じつに多くの海外からのお金が財団などの団体の管理下にあるのだという。平たくいえば、日本は世界のワルモノたちの隠し金庫の役割を果たしているということになる。もっといえば、日本はそういったワルモノたちを影ながら支援していることになるだろう。
チュニジアから始まった民主化を求める市民の動きは、とうとうサウジアラビアにも及んでいる。日本にとっても対岸の火事ではないはずのその動きは、どこまで拡大するだろうか。そしてどこまで影響するだろうか。

(*1)『スウェーデンの今』というブログでそのニュース動画が引用されています。記事の内容は別の話ですが、二つ目の動画にカダフィと親交の深かった政治家や有名人の羅列が出てきます。ビヨンセやマライア・キャリーも!

以上、『砂漠人』はじめての政治カテゴリの記事でした。

パンづくり

前の写真、砂漠人のTシャツがところどころ白いのは、食べこぼしではありません。その日、パンづくりもしたからなのです。

DSC_0111_20110307040350.jpg

DSC_0113.jpg

DSC_0112_20110307040445.jpg
蚤の市で買った道具。トルクメンはこれでパンに穴を開けるそうです

DSC_0114.jpg
ゴマだれ? これをパンの表面に塗っていました

DSC_0115.jpg

DSC_0120_20110307040636.jpg
翌朝、少しトーストして食べました

砂漠人のパン研究はまだ発展途中にありますが、彼にとっての理想のパンはわたしのそれとは違うので、わたしはあまり積極的に手伝っていないし、食べてもいません。わたしは白くて薄いパンよりも、もちっとした感じのが好きなんですよね。でも本人にとっては以前より満足のいく出来だったようです。

魔法の言葉「ケバブ」

ついに砂漠人の風邪が移ってしまったようです。「これはウィルス性の風邪じゃない」という根拠のない砂漠人の言葉を鵜呑みにしていましたが、熱っぽくて鼻水が止まらない症状はまったく同じ。困ったものです。
砂漠人も風邪は完治していませんが、仕事も家事も再開してくれています。寒くて暗い上に二人とも風邪ひきで、気分もどんよりとしていますが、ケバブのおかげでテンションが上がりました。

DSC_0117.jpg

「ケバブ」の3文字を聞くと、わたしの表情は一変するそうです。今日は砂漠人が「楽しい思いしたい?」「絶対、楽しくなるよ」としきりに言うのでなにかと思ったら、「ケバブ」だって。顔がほころびましたけど、なにか?

DSC_0118_20110303050738.jpg
たしかに過去の記事にある料理も、ケバブの写真がダントツに多いようです

«  | HOME |  »

プロフィール

kumoki

Author:kumoki
砂漠人に学ぶナチュラルライフ
English readers click here

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。