チャル

これは砂漠人の大好物の飲みもので、チャル(chal)という。なんと、ラクダの乳から作る発酵乳なのだ。発泡性がある。イランに帰省した際、持ち帰ってきたようで、ペットボトル4本分(6リットル!)もあるので未開封の3本は冷凍庫に保管している。ちなみにチャルは商店で買えるわけではなく、ラクダの持ち主から自家製のものを譲ってもらうそうだ。
どんな味か… それはとても表現できそうにない。まず嗅いだことのない香りがして、味はマイルドな酸味がする。ちっとも甘くない。発酵乳特有の口の中に残る感じがある。かなりクセのある香りと甘みのなさで、最初はグラス一杯を飲み切ることはできなかったけれど、根気よく飲んだおかげで少し慣れてきたようだ。妙な味なのだけれども、たしかに自然の味がするので飲めないということはないのだ。
チャルの栄養分について調べていたら、イギリスの記事を見つけた。2006年のものだが、アラブ世界を中心に広く飲まれているラクダ乳を、健康食品として西側に販売するため国連が調査をしていて、Harrods や Fortnum & Mason がその販売に関心を持っているとのこと。牛乳と比べて、ラクダ乳にはカルシウムとビタミンB・Cが多く含まれ、鉄分についてはその10倍も含まれるという。豊富なビタミン・ミネラルに加え、ラクダ乳に含まれる抗体は癌、HIV・エイズ、アルツハイマー、C型肝炎などの病気と闘うことができるという調査結果があるそうだ。
砂漠人は、イランにいるときはずっとこれを抱えて飲んでいる。手に入れるのが容易でないため、誰にも分けてあげないくらい。こっそりこどもたちにあげたら、みんな「チャル大好き!」と言っていた。
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